このページでは、ブランド別に関連する記事を紹介しています。
2009/08/04
中国での、フリーダ・ジャンニーニ氏デザインのハンドバックの安定した売れ行きなどが、アナリストの予想を覆し、世界の高級品市場の悪化はおさまったと、億万長者としても知られる、グッチ(Gucci)のオーナーであるフランソワ・アンリ・ピノー氏が述べた。
グッチの親会社としても知られる、ピノー氏所有のフランス企業である、PPR SAの株価は、昨年9月のリーマンショック以降最高の10%の上昇を記録した。 かつて、高級ハンドバッグを購入していた消費者は、リーマンショックに動揺したことで、業界全体の需要はこれまで落ち込んでいた。
2009/06/25
高級ブランドと言えば、真っ先にあがるものの1つが高級ブランド時計ではないだろうか。 実際、日本人の多くが高級時計に強い興味を示し、何十万もする時計を所有している。 ある消費者アンケート調査の結果では、関心がある海外高級ブランドの中で「時計」がトップとなっているものもある。 また、Googleにおいて、『高級ブランド』とともに検索される製品名は、『時計』がもっとも多いとのことである。
市場を見ても、日本には高級ブランド時計が溢れている。 日本のウォッチ(腕時計)市場は、2007年時点で6,259億円(矢野経済研究所調べ)であるが、その8割、つまり約5,000億円を、インポートウォッチが占めているという。 あらゆる海外ブランドの時計が、小売店やオンラインで購入でき、ロレックス、オメガ、タグホイヤーなど、人気の海外高級時計が、時計専門店以外の、量販店、中古ブランド販売店でも数多く並ぶことを考えれば、その数字にも納得できる。
2009/06/07
一般的に、高級ブランドに関する定量データは、他の消費材などに比べ数少ない。 高級ブランドは、もともと、限られた消費者、いわゆる富裕層をターゲットとしており、一般消費者に比べデータが集めにくく、また、定量調査が一般消費材ほど重要ではないというのがその理由だろう。 高級ブランドの市場調査においては、しばしば、特定の潜在顧客を対象に、フォーカスグループインタビューや、デプスインタビューといった、定性調査手法が用いられる。
しかし、一方で、定量データは、市場の全体感や、各要素の位置づけを把握するのに、非常に有用である。 これは、高級ブランド市場においても同様である。 たとえば、今月、矢野経済研究所が、昨年の輸入高級製品の市場は、10%縮小し、1兆640億円となったと報告している。 化粧品の市場規模が約2兆円なので、その半分であると考えると、何となく直感で把握できる。
2009/03/26
中国招商銀行(CMB)の無制限クレジットカード利用者に対するレポートによれば、中国富裕層は、月に70,000元(約100万円)以上を消費している。
CBMはクレジットカード世界大手のVISAと提携し、2008年4月、中国富裕層をターゲットに無制限クレジットカードをリリースした。VISAのデータによれば、カードがリリースされてから最初の8ヶ月の間に、カードの利用者は平均85,000ドル(約830万円)を利用した(用途のほとんどは高級品である)。
2009/02/06
シンガポール ― ブランドコンサルティング企業のInterbrandが実施した最新の高級業界調査によれば、ルイヴィトン(Louis Vuitton)、グッチ(Gucci)、シャネル(Chanel)を含むトップブランドは、現状の世界恐慌による先行き不安にもかかわらず、長期的にブランド構築を行っていく構えを続けていくつもりであるとのことだ。
「つい最近まで、高級ブランドは、経済低迷においても安定していると思われていた。しかし、今日、世界不況が深刻になるにつれて、全ての業界が影響を受けていることがわかった。」と、InterbrandのチーフエグゼクティブのJez Frampton氏は述べた。
2009/01/26
近年、日本市場は世界の約25%を消費し、米国やヨーロッパに匹敵していると言われている。日本の人口が、約1億2,500万人である一方、米国の人口は約3億人であり、日本人は米国人に比べ2倍以上の高級品を消費していることになる。驚くべきは、20歳以上の日本人女性の半分がルイヴィトン(Louis Vuitton)ハンドバックを所有し、東京では94%以上の20代女性が最低1つのルイヴィトンハンドバックを持っているという調査結果もある。これだけ人気の高級ブランドではあるが、その多くはこれまでヨーロッパでその地位を確立してきた、LVMH、スウォッチ(Swatch)、エルメス(Hermes)などに代表される巨大高級ブランドグループに属している。ではそれら巨大高級ブランドグループはとは、どのようなものなのだろうか?
最大級の高級ブランドグループは、多くの高級カテゴリー、たとえば、アパレル、ジュエリー、時計、ハンドバッグ、靴、ワインやリキュールに渡ったブランドのポートフォリオを用意している。記事下の表は、主要な高級ブランドグループの製品展開を示している。
2009/01/18
ローマ: 世界の富裕層のため息とともに、フランチェスコ・トラーパニ氏は、$10,000の鋼と白金のブルガリ(Bulgari)時計を取り外し、ブランド名の霞んだ底面をあらわにした。ブルガリは製品の眩い外観に見合うよう、ひとたび、そのブランドを輝かしいものに磨き直した。
僅かながらであるが状況は変化しており、過去20年近くで初めて高級品の売上の低迷がし、市場にコスト意識を蔓延させた。これまでブルガリ(Bulgari)、バーバリー(Burberry)、カルティエ(Cartier)、モンブラン(Montblanc)、そしてその他のデザイナーブランドもこのコスト意識を強いられており、魅惑と煌きにフォーカスをしてきた従来手法からの修正を余儀なくされた。
2008/11/20
バーバリー(Burberry)は、高級消費の急激な落ち込みの影響を受けた中では、最も遅いブランドだ。11月18日、バーバリーの売上が不況の影響を受けたと報じられた。
チェック模様で有名なバーバリーは、昨年9月から、特に米国での取引が悪化したと述べている。
2008/05/18
ローマ: イタリア高級宝飾商のブルガリSpA(Bulgari SpA)は、5月13日、第1四半期の純利益が4.6%落ち込んだことを発表した。これは、3月の売上の減速と、時計、アクセサリーの需要の減少の影響によるものであるとのことだ。
ローマを拠点とするブルガリの純利益は、2,280万ユーロ(3528万ドル)であり、昨年同時期の2,390万ユーロ(3698万ドル)から落ち込んでいる。
2008/04/07
イタリア高級品市場は、消費の減退とドル安の打撃を受けている。
また、米国ドルが国内市場停滞の見通しから依然ドル安が進むと推測される中、更なる市場の落ち込みが見込まれ、多くの企業が世界的な景気後退に備えている。
2008/04/01
イタリアファッションハウス、プラダSpA(Prada SpA)が昨年度の純利益が66%増加したことを発表した。プラダSpAは、米国や日本が経済不振に苦しむ一方、高級品市場を後押ししているアジアにおいて大きく売上を伸ばした。
Miu MiuやCar Shoeレーベルを抱えるプラダグループの躍進は、これまで進めてきた株式市場への上場準備が広く認知されてきたことにも起因している。