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2008/11/22


ドバイ:販売に行き詰るドバイ不動産

REUTERS

ドバイ(11月20日)―ドバイでは、不動産ブローカーが取引の行き詰まりを確信し、不動産評価会社は住宅資産評価を格下げし、イスラム系融資会社はが新規融資を停止し、ドバイの不動産セクターは一連の逆風にさいなまれている。

世界金融危機の影響を受け、資産価格が急落し、ブローカーが金策に追い回されており、かつては好景気の中にいたUAE不動産セクターは、崩壊の兆候を示している。

「緊急な売り傾向にいる資産家が急激に増えている」と、ドバイを拠点とする、エリシアン・リアル・エステート社(Elysian Real Estate)のセールス・ディレクターのロバート・マクネア(Robert Macnair)氏は18日、報告した。

「皆、大きな支払いを抱えているか、先月にかけて市場の急落を見てきているのだろう...これは本当の意味での緊急事態だ。」

ドバイ政府系企業のナキール社(Nakheel)の開発した人工諸島、パーム・ジュメイラ・アイランド(Palm Jumeirah island)の資産価格は、9月以来40%も下落している、と18日、複数の不動産ブローカーが発表した。

エリシアン社は、今週、億万長者向け高級テーマパークのドバイランドの、別荘販売の広告メールを4万台の携帯電話に送った。エリシアン社は、ベッドルームとバスルームを6つずつ持つこの別荘の販売に行き詰っている。

広告での別荘の販売価格は、当初の半額である2,100万UAEディラハムであり、2009年までに販売を終了する予定とのことだ。

ドバイの格下げ

世界資産ガイド(Global Property Guide)は、19日、昨年の総賃貸収入の下落を理由に、ドバイ住宅資産の長期投資評価を「ニュートラル」から「ネガティブ」に切り下げた。

「総賃貸収入は、現在、平均5.5%で、1年前の平均7.5%から大きく落ち込んでいる。これらを背景に、ドバイは、投資価値として、以前よりも魅力がなくなっている。」と世界資産ガイドの研究ノートは書いている。

世界資産ガイドによれば、ドバイには「大量の」供給物件が用意されているが、価格は今後2、3年で落ち込むだろう、とのことだ。

さらに悪いことに、19日、ドバイイスラム系住宅ローン会社のアムラック社(Amlak AMLK.DU)は、新規融資を一時停止すると発表した。これは、8月、9月の銀行による融資の引き締めを受けてのものだった。

「今、融資を得ることは非常に難しい」と、アル・ジャバル不動産(Al Jabal Real Estate)のシニア・セールス・エージェントの、リハブ・ゴウダ氏(Rehab Gouda)は言う。

「金融危機以前に融資に対する事前の約束を取り付けているか、現金バイヤーでもなければ。」





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