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2009/03/26
中国富裕層の消費事情は？
中国招商銀行（ＣＭＢ）の無制限クレジットカード利用者に対するレポートによれば、中国富裕層は、月に70,000元（約100万円）以上を消費している。
ＣＢＭはクレジットカード世界大手のＶＩＳＡと提携し、2008年4月、中国富裕層をターゲットに無制限クレジットカードをリリースした。ＶＩＳＡのデータによれば、カードがリリースされてから最初の８ヶ月の間に、カードの利用者は平均85,000ドル（約830万円）を利用した（用途のほとんどは高級品である）。
ＣＭＢのレポートによれば、この数字は一般のＣＭＢクレジットカード利用者の平均消費額の５０倍であった。また、無制限カード利用者の海外消費額は、通常カード利用者の３倍であった。
「ハイエンドクレジットカードの利用者は、効率性に大きな注意を払っています。価格が安いことよりも、彼らにはサービスの質が良いことが重要です。中国のハイエンドクレジットカードの利用者の年齢層は、３１歳〜６４歳と他国よりもかなり若いです。」とＣＢＭは報告している。
米国の世界奢侈品協会（ＷＬＡ）によれば、中国は、2007年12月1日から2009年1月の終わりまでに８６億ドルを消費し、米国を凌いで、日本に続く世界第２位の高級品市場になった。
他国市場に比べれば、中国の高級市場は、世界不況の影響をそれほどは受けなかった。ＷＬＡの数字によれば、ヨーロッパや米国の高級品売り上げが、それぞれ、２０％、２５％落ち込んだのに対し、中国ではたった５％落ち込んだだけであった。
さらにＷＬＡは、中国は2015年までに、日本を捉えて、最低でも市場の３２％を占める高級品の最大顧客になると見込んでいる。
会計事務所のアーンスト・ヤングによれば、中国には、30万人の億万長者と、2億5,000万の中流層が存在し、高級品への年間消費は両者をあわせて４００億元（約5,700億円）である。
ブルガリ（Bulgari）やスウォッチ（Swatch）など苦戦を続ける高級小売にとっては、この国は天国に見えるかもしれない。
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