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2009/10/12


FTが広告のための高級ウェブサイトを開始

REUTERS

広告主のWEB化の流れに乗じ、新しい顧客を獲得するため、高級ライフスタイルマガジン追補版としてオンライン版の 『How To Spend It』を立ち上げた。

『Howtospendit.com』は、スイスの時計メーカーのロレックス(ROLEX)や、LVMHグループのクリュグ(Krug)シャンパン、ハリーウィンストン・ダイヤモンド(Harry Winston Diamond)、その他の高級ブランドがスポンサーとなり、10月3日に立ち上げられた。 英ピアソン社が運営するファイナンシャル・タイムズによれば、立ち上げに必要な費用は、これらのスポンサーが全て賄っているという。

「高級ブランド各社はこれまで、オンライン化が他の業界よりも遅かった。 しかし今は、その重要性を、迅速に理解してきているようです。」と、ファイナンシャル・タイムズのエグゼクティブであるベン・ヒューズ氏は語った。

『Howtospendit.com』は、最近マイクロソフト社からパブリクス社に売られた、レーザーフィッシュという名の広告代理店の協力を得て、3D形式や特定の広告手法を用いて、高級誌のような高級感をそこに再現することを試みている。

例えば、よく雑誌の高級ブランドが出している表紙裏の広告の代わりに、ページのコンテンツをダウンロードしている間に、大きいサイズの広告イメージが表示される。

また、広告主向けのマイクロサイトも、このサイト内で運営がされる予定だ。 だたし、サイトの統一感を出すため、デザインは、ファイナンシャル・タイムズが管理する見込みである。

米国調査会社アウトセルのアナリストであるチャック・リチャード氏は、米国大手企業のマーケティング費用の43%がウェブサイトに利用されていると見積もっている。

広告主が、消費者によりリーチしやすいWebに移行していることで、ファイナンシャル・タイムズのオンライン広告の売上は、2009年上半期に倍増した。 現在、同社の広告収入の15%が、Web広告によるものである。

世界的な不況により、企業が広告費を大幅に削減しなければならない中、インターネット広告は、成長を続ける唯一の媒体である。 新聞や、雑誌は、一方で、最も深刻な影響を受けている媒体である。

ファイナンシャル・タイムズは、『howtospendit.com』上での広告を、新聞や、オンライン新聞、雑誌の広告とセットにして販売する予定である。 同社は、この新しい事業のために、わずかな編集員を雇い入れただけで、新たな営業員を雇い入れることはしなかった。

ヒューズ氏は、当面、『howtospendit.com』を無料で閲覧できるようにしておくが、将来的にはオンラインだけの記事や映像コンテンツをそろえ有料していく予定だという。

同氏は、オンラインマガジンと既存の雑誌が、売上の食い合いをするとは考えていない。 「今後、広告媒体が大きくオンラインに移行するとは考えていません。 新聞や雑誌が無くなることなどありえません。」





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