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2010/01/12


アジアでの高級ブランド人気、未だ健在(1)

THE WALL STREEY JOURNAL

偽造品は、高級ブランドの小売業者にとって、悩みの種だと思われがちである。 しかし、マーケティングリサーチ会社のシノベイトが今月発表した調査報告によれば、偽造品のためにアジアの富裕層消費者は西洋の富裕層消費者に比べ、より有名ブランドのロゴに執着していることが分かった。

シノベイト社のチーフ・エグゼクティブであるジル・テルフォード氏によれば、調査協力者の68%が有名ブランド品が好きと回答した香港では、時計やハンドバッグが本物かコピー商品かの疑いを晴らすのにブランドロゴが役立つという。 「中国人は、自分が偽造品でなく本物を持っているということを他人にアピールしたい」のだという。

香港の結果とは対照的に、米国やイギリスでは商品をロゴでは選ばないという結果が出た。 米国、イギリスでは高級品が好きであると答えた対象者はそれぞれ、36%、33%であった。 この調査は、世界11市場(米国、ブラジル、カナダ、フランス、オランダ、スペイン、香港、インド、台湾、アラブ首長国連邦[UAE]、イギリス)で約8,000人を対象にオンラインで実施された。

また、インド、UAEで有名ブランドが好きだと答えた対象者はそれぞれ79%、58%であった。

テルフォード氏によれば、ブランドに対する趣向は、その人がオールドリッチ(代々の資産家)なのかニューリッチ(新たに稼いで富裕層となったのか)によっても変わるという。 多くの中国人富裕層がここ十年そこらで富を築いているため、周囲に対して自分たちがハイクラスだということを示したがるのだという。 世間に広く知られているブランドロゴは、成功者のシンボルとして役立つのだ。

「もし彼らがそのブランドを知らなければ、その店舗には入ろうとしないでしょう」マカオのカジノ・リゾート、ウィン・マカオのリンダ・スウィッツァー氏もこれに同意している。 同リゾートの十数の高級ブティックの利用者の約90%は中国本土からの旅行者が占めており、それらの高級ブティックにはシャネル(Chanel)やプラダ(Prada)、ルイヴィトン(Louis Vuitton.)などが入っている。

<続く>

» アジアでの高級ブランド人気、未だ健在(2)




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