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2010/02/26


LVMH高級製品への需要の高まる

FT.com

4日、世界最大の売り上げを誇る高級ブランドグループ、LVMHが、高級時計やバッグ、衣類などの需要が昨年末までにかけて加速したことを発表した。 これにより高級業界が回復傾向にあることが明らかになった。

ベルナール・アルノー会長兼CEOは、1月の販売動向は2009年の第4四半期よりも強まっていると述べた。 しかし、景気回復の不確実性を引き合いにだして年間予測に対する言及は避けた。

パリを拠点とする同社は、12月31日までの3ヶ月間の売上は2008年同時期に比べ1%増の51億ユーロ(70億ドル)であったと発表した。 12月は“記録的な売上”に達したとの報告であったが、具体的な数字は明らかにされなかった。

企業買収の影響を除いた実質1%の売上増は、2008年第3四半期以来、初の四半期ベースでの増加となった。 牽引役となったのは主力製品であるルイヴィトン・レザーに対する特にアジアにおける堅調な需要であり、これは昨年のグループ全体の営業利益の59%を占めている。 ルイ・ヴィトンの売上は昨年から2ケタ成長を遂げた。

同四半期では、米国が初の黒字となり売上も3%増加する一方で、日本を除くアジア全体の売上も19%増加した。

ダナ・キャラン(Donna Karen)やディオール(Dior)の香水、シャンパンのドン・ペリニヨン(Dom Pérignon)などのブランドを傘下におさめる同グループは、2009年の売上は1%減の171億ユーロ、純利益は13%減の17億6,000万ユーロとなったことを発表した。 営業利益率は2008年の21%から殆ど変化のない20%であった。

今後の買収の意向に関する質問に対して、アルノー氏は、まずはグループ全体の成長が最優先であると回答した。 「おそらく、価格はまだ高すぎる。」

同氏は、「2010年は引き続き厳しい状況が続くと思われるが、改善傾向にある」と述べ、ヨーロッパは他の地域に比べて回復に時間が掛かるだろうと付け加えた。

高級ブランドグループのティファニー(Tiffany)やリシュモン(Richemont)、バーバリー(Burberry)やスウォッチ(Swatch)各社の報告によれば、販売は2009年後半にかけて伸びているとのことである。

ワイン・スピリット部門では、2009年前期の在庫減らしの傾向が年末にかけて弱まり、LVMHのヘネシーコニャックの需要が第4四半期に回復した。 しかし、シャンパン需要は依然として落ち込んでおり、2009年の同部門の営業利益は28%減の7億6,000万ユーロとなった。

腕時計やジュエリーの需要は第4四半期に回復し、売上は4%増加した。





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