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2011/05/06


アジアでの上場を狙う高級ブランド

BBC News

高級品や高級ファッションを扱う企業は、中国でのデザイナーブランド人気の中、アジアで顧客を増やしてきた。しかし、今、それら企業のいくつかは、確立されたヨーロッパやアメリカの金融センターを離れ、株式市場としてのアジアを目指している。

その最も目立った例は、イタリアファッションハウスのプラダ(Prada)である。同社は、香港株式市場への格式公開の準備を進めており、夏には上場されるとも言われている。また、アメリカの皮革製品メーカーのコーチ(Coach )も、International Financing Reviewによれば香港上場の可能性があるようだ。

このような企業は、フランスのスキンケア企業、ロクシタン(L'Occitane)の先例を追いかけている。同社は、香港株式市場に上場している唯一のフランス企業であり、昨年、同株式市場でIPOを行い約55億香港ドル(7億800万ドル, 4億3000万£)を調達した。

さらに、トランクメーカーのサムソナイト(Samsonite)や、イタリアオートバイメーカーのドゥカティ(Ducati)、Moussy(マウジー)のブランドを持つ日本のファッション小売のバロックなども、今年香港での株式上場を計画していると言われている。

香港での株式公開には2つの理由がある。1つは事業拡大のための資金調達であり、もう1つ強力なマーケティングツールとなることである。

アジア専門の調査会社であるCLSAによれば、中国は今後10年間で世界最大の高級品市場になる見込みである。中国人は高級品を身につけることで自己の富をアピールすることが好きだという。専門家によれば、この中国市場での事業成長のための投資をするためには、香港での上場は不可欠であるという。また、香港市場に上場していることは、ブランドの大きなアピールにもなるという。

現在、外国の企業が、上海にある中国の主要な証券取引所に上場をすることはできない。また、つい最近海外投資を始めたばかりの中国のファンド管理者は、香港のような近場の市場に投資をする傾向があるのだという。そのため、香港は中国の投資家に近づくための玄関口なのである。多くの中国人富裕層も、香港に銀行口座や証券口座を持っているのだという。

プラダやコーチはこれまで、アジア市場で急速に拡大を続けてきた。プラダは、中国9都市に14店舗、香港には8店舗をもっている。コーチは中国、香港、マカオに58店舗を持っている。さらに、プラダはすでに売上の3分の1をアジア市場で生み出しているという。

今回のプラダの上場が成功すれば、それは証券取引所にとっても新しい動きとなる。

香港株式市場は、これまでは海外からの投資を求める中国企業が上場をする場であったが、海外からの企業が押し寄せるようになったのはつい最近なのだという。香港証券取引所が、近年ヨーロッパ企業へ行ってきた働きかけが実を結んだ結果であるようだ。これまでに多くの中国大手企業が上場をし、多くの海外企業が上場を狙う香港株式市場は、今やロンドンやニューヨークを凌ぐ世界最大のIPO市場である。





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