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2009/06/30


厳しい高級ブランド市場においてFURLAが好調

RetailWeek

高級ブランド小売の先行きは不透明だが、これまでと変わらない成功を確信しているインターナショナルブランドが、いくつかある。 イタリア企業のFURLA(フルラ)はそのうちの1つであり、昨年は、好業績を収めている。

FURLAは、価格設定や、ロイヤリティの高い顧客をうまく利用して、この不況をうまく切り抜けようとしている。 FURLAのチーフエグゼクティブであるPaolo Fontanelli氏は言う:「我々にとって、高級製品の価格設定は、非常に重要です。 消費者は、有名高級ブランド品からランクを落として買い物をしており、グッチ(Gucci)やルイヴィトン(Louis Vuitton)のようなブランドは、顧客の購入しやすい価格の製品を市場に出し始めています。 我々は、これまでずっとそのような製品を出し続けていました。」

FURLAは、現在、64カ国に、298の独立型の店舗と、1,000の販売拠点を持っている。 FURLAの取引の35%はイタリアからのものであり、20%は、第2の市場規模を誇る日本からのものである。

グローバルビジネスの代表に就いているFontanelli氏は、世界経済の状況をしっかりとつかんでいる。 「米国の状況が、危機的であることは、確かに把握しています」と、米国が同社の3番目の市場であることを示唆しつつ、彼は言う。 「米国以外でも、 顧客は以前よりも価格重視になってきています。 イタリアやイギリスに住むロシア人は、これまで、ハンドバッグを一度に3つ購入していました。 しかし今では、慎重に選んで買うようになっています。」

イタリアは、今のところ、小売にとって深刻な問題にはなっていない。 「我々には、うちの製品を買うことで安心したい、ロイヤリティの高い顧客が、他の市場よりも多くいます。」

日本の小売は、概ね厳しい状況にあるが、政府は10兆円の経済対策の計画を発表しており、FURLAいわく、日本市場はそれほど著しく悪化していない。

2008年、FURLAは、世界売上1億5,700万ユーロを達成した。 年間成長率は4.5%であり、既存点ベースの成長は、年間を通して、ほとんど2〜2.5%の間であった。 「状況は、より一層、厳しくなっている」とFontanelli氏は認める。 「しかし、もし日本が持ちこたえれば、今年の売上は、2008年からそう大きく外れることはないでしょう。」

昨年12月に、ロンドンのリージェントストリートに本店を出店して以来、イギリスは、FURLAにとって、大きな成長市場となった。 首都ロンドンの4店舗は、旅行者から大きな売上を上げてきた。 イギリスのリージェントストリート店とボンドストリート店における全売上の半分を旅行者が占めている。

FULRAはイギリスの事業に更なる投資をしたいと考えているが、積極的な拡大を急いではいない。 「2009年は、すべてがキャッシュフローによって動くでしょう」Fontanelli氏はいう。 「我々はファミリー企業であり、負債を抱えてまで新店舗を出すようなことはないでしょう。」





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