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2009/10/24


コーチが低価格高級品で売上を伸ばす

CBCnews.ca

世界的な不景気の影響で、苦境に立たされている高級ブランドは、低価格商品の導入により、これ以上の収益の悪化を食い止めている。

ニューヨークに本拠地を置く、コーチ(Coach Inc.)の今年度の第1四半期の利益は、1億4,080万ドルとわずかに落ち込んだ。 しかし、新たに導入した低価格ハンドバックの販売が伸び、売上は上昇した。

もちろん、低価格とは人によって捉え方は違うかもしれない。

現在、コーチの販売しているハンドバッグの約50%が、300ドル以下の製品である。 1年前の比率は、30%であった。

コーチによれば、この成功は、若年層をターゲットにした低価格のハンドバッグやシューズ、アクセサリーのラインであるポピーコレクション(Poppy collection)によるものであるという。 ポピーコレクションは、価格帯が200ドルから600ドル程度(約2万円〜6万円)で、今年6月に立ち上げられた。 ハンドバッグが4,800ドル(焼く48万円)もするコーチ・マディソンコレクション(Madison collection)とは対照的である。

「この1年、低迷する米国や海外の小売に取り組んできました」と、会長兼CEOのルー・フランクフォート氏は、声明の中で述べた。 「我々は、価格や製品戦略を、今後の『新たな標準』となるであろうものに合わせてきました。」

高級ブランド企業の多くは、同様の戦略を用いて、富裕層顧客の間に広がる倹約の傾向に適応しようとしている。

10月19日、世界最大の高級ブランド企業であり、フェンディ(Fendi)やジバンシィ(Givenchy)を傘下とするLVMHモエ・ヘネシー・ルイヴィトンは、第3四半期の売上が、消費の縮小の影響を受けて、0.6%落ち込んだことを発表した。

「危機が終わりを迎えたとは言いがたいが、たとえ遠くとも、トンネルの向こうに光が見えてきた」と、LVMHの最高財務責任者であるジャン・ジャック・ギオニー氏は、ウォールストリートジャーナルに対して語った。

ニューヨークのコンサルティング会社、ベイン・アンド・カンパニーは、高級ブランド業界が2011年から2012年までに完全に回復することはないだろうと予測している。





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